2020年4月15日水曜日

「八甲田山」の教訓とは?

北大路欣也のあのセリフ「天は我等を見放した」で有名な映画。原作は新田次郎の小説「八甲田山死の彷徨」だが、これは実際に発生した世界でも最大級の雪山遭難事件を描いていたものだ。

日露戦争直前、日本軍はロシア軍との戦いに備えて冬季訓練を実施する必要があった。青森と弘前の部隊が真冬の八甲田山系に挑み、さてどうなったか?詳細は割愛する。210人編成の青森の部隊のなかで、生還したのはわずか6人。199名遭難死。弘前の部隊は別ルートで27人編成、全員無事に生還。この違いはどこから生じたのか?

映画の中では、装備の不足、指揮系統の混乱、判断の誤り、気象の悪化など、様々な条件が重なりこの遭難事件が発生したことが克明に描写されている。実際の事件から多角的に社会を学ぼうという意思のある方にはぜひご覧いただきたい。

さて今の日本の状況は、どちらかと言えば青森の部隊であろう。安倍首相が隊長では、我等はコロナに潰される。